鳳凰の魅力


プレミアム・ディズクリート回路

 DJミキサーには、メイン回路の設計的に、
A) UREIやBOZAKなどのロータリーボリュームスタイルに多いアナログディスクリート回路、
B) 一般的で最も多いタイプの集積回路チップ(IC)を利用したアナログ回路、
C) 音声信号をデジタル信号に変換してソフトウェアでコントロールするデジタルミキサー
の三つに大別されるでしょう。

 B)は、ICを使いA)をコンパクトにしたもので、製造コストも安く、ある程度設計が完成されているICを利用するので回路設計はA)より楽。 部品点数も減るので生産性もアップ。しかも、品質も安定。ちなみに、オーダーメイドされてクラブに納入される業務用ミキサーだけの時代から、DJミキサーが個人でも入手できる時代が始まった80年中ごろでは、急速にDJミキサーの製造数が増え、B)のタイプがほとんどでした。個人でも入手できる価格で、しかも、ある程度性能も良くてコンパクトだからです。
 その中でも、ICの巧みな回路設計採用により特に性能が高く、現場の声を踏襲した多彩なスペックで世界をリードしたのが、ベスタクス。今は当たり前ですが、当時、個人でもプロ並みのDJ機材を買うことができるようになったきっかけは、同社の貢献によるものです。それは、価格と性能のバランスだけでなく、新しい機能で何か新しいことができそうだというワクワク感が常にあったことも理由です。

 C)は、長く続いたB)の時代において、多様化するDJスタイルに合わせた便利さをさらに追求するための流れとして必然的に現れました。このC)は、デジタルならではの機能・性能の道が開けた一方で、多額のイニシャルコストが必要なため、採用できるメーカーは限られています。
デジタルミキサーならではの性能・機能とは、例えば、S/N比が優秀とか、ライン間の音漏れがほぼ無いとか、EQがスイッチ一つでアイソレーターに切り替えられるとか、MIDIコントローラーにもなるとか、ソースと連携(BPM解析)したエフェクターが内蔵させやすいとか、あとからソフトをアップデートできる、など。
しかし、今の時代に合った回路スタイルではありますが、アナログで入力したものを、AD変換し、出力時にはDA変換するという、どんなに高性能な処理スピードのチップを使っても、変換のソフトがどんなに優秀でも、わずかでもデジタル的な音になってしまうことは否定できません。 音楽ファンの聴覚は凄まじく優秀だからです。
 つまり、現在の多様なDJプレイスタイルにマッチさせるために、根本的な性能(音質)を妥協して、それを許せるほどに便利さを徹底的に追及したのが、C)です。
メーカーにより、DJのミキサーに求めるスペックの価値観に影響を与えられ、現在の最先端は一般的に、C)とされています。


 一方で、今でも音を追求するA)のアナログディスクリート回路ファンが世界中に居ます。プレイの便利さや、楽曲をリアルエディットしまくるフロア沸かせのプレイスタイルよりも、音魂を正面からシンプルに伝えようとするDJたちです。 その人気の根強さは、「音」こそ最優先するところにあります。
 B),C)タイプよりも、音質の追求としては、根本的回路を1から設計する点においてA)が一番可能性があることはお分かりと思います。 A)タイプなら何でも良いわけでなく、B)よりも、C)よりも上質な音で増幅、ミックスできる巧みな回路設計のノウハウを要します。
しかし、A)タイプの設計で不利な点があります。ノイズが発生しやすいこと、音漏れしやすい、回路の量が半端なく多いため多くの機能を搭載できない、部品が多くてそれら個のばらつき(公差)を考えた設計が必要、電源供給、熱発生、などを解決するためには、知識と経験、かなりの情熱と忍耐、チームワークを要します。



 A)のスタイルで音質の頂点を追求しながら、従来のA)の枠を超えてしまったのが、鳳凰DJミキサーなのです。

 鳳凰DJミキサーには、多くの入出力、多くの機能が搭載されています。一般的なB)のスタイルであっても、この大きさの筐体に、これだけの機能を詰め込むことは困難なのですが、鳳凰チームはA)で実現しました。
 B)の場合、ひとつの増幅段に対し、IC一個と、抵抗器・コンデンサ数個で済む回路ですが、これを、A)ディスクリートで組むと、トランジスタ6個を含む24〜30点の部品が必要となります。面積で言うと、20×20mm程度から、30×30mmを2個分程度の面積となり、4倍以上となります。 部品の実装密度を上げながら、電源供給、アース、信号経路を基板の厚み内で立体的に配置できる4層基板を採用することで実現できたのです。
しかも、これにより、むやみな引き回しを避けて経路の単純化ができ、加えて短距離での電源供給や、系統によるアース分離もでき、音質向上や低ノイズ化も図っています。
そして、4層にしても、大きな一枚でも面積が足りないので、筐体内に上下に高さが取れるような部品配置・機構設計で空間を作り出し、基板を2段、3段と重ねて配置するなどして、必要な基板の総面積をぎりぎり確保しています。



 従来のA)タイプの多入出力・多機能のテーブルトップスタイルのDJミキサーの設計は、検討、確認が多岐に渡るため、設計能力に加え、多額の開発コスト、長期の開発日程が必要となります。
そのため、世界中どのメーカーでも、これらが非常に高い壁になり、取り組むこと自体がタブーとされています。

 鳳凰は、高次元の良い音を求めるため、その壁を敢えて越える決断をし、回路設計そのもののノウハウだけでなく、配置の技術や多重基板採用などの知恵を駆使して、思い描く内容をプレミアム・ディスクリート回路で実現したミキサーなのです。




全ては音の為に。






  


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